[5日 ロイター] - バンク・オブ・アメリカ(BofA)のアナリストは、米石油業者および精製業者は2024年も厳しい1年に直面しそうとの見方を示した。24年の北海ブレント先物の平均価格予想は1バレル=80ドルという。
5日付のノートで「地政学的要因と石油輸出国機構(OPEC)の政策に左右されるペーパー取引の影響が増幅され、原油は不安定な状態が続くと予想される」と指摘。今年の投資家にとっての大きな課題は、サウジアラビアの原油へのコミットメントを過小評価しないことと、OPEC以外からの産油量と不透明な需要見通しにより、北海ブレントが70─90ドルのレンジにとどまる可能性があることを認めることとした。
また、過去3年間の力強い回復を受け、石油セクターの絶対的なバリュエーションは平均してパンデミック(世界的大流行)以降で最も魅力を失っていると言及。ただ、パーミアン盆地での最近のディールメーキングが追い風になるとし、米石油・ガス大手オキシデンタル・ペトロリアム、エクソンモービル、シェブロンを24年のトップピックとした。