Maha El Dahan Emily Chow Andrew Mills
[ドーハ/シンガポール 15日 ロイター] - 関係筋によると、世界最大級の液化天然ガス(LNG)輸出企業であるカタールエナジーは紅海経由の輸出を一時停止した。生産は継続しているという。
紅海ではイエメンの親イラン武装組織フーシ派が船舶を攻撃。これを受けて、米英軍がフーシ派の拠点を攻撃しており、カタールエナジーは週末にかけて少なくとも4隻のLNGタンカーの運航を停止した。
関係筋は「安全に関する助言を得るための運航停止だ。紅海経由が引き続き危険であれば、(アフリカ南端の)喜望峰経由で輸出する。生産停止ではない」と述べた。
カタールは世界2位のLNG輸出国。LSEGのデータによると、昨年は7500万トン以上のLNGを輸出した。うち1400万トンは欧州向け、5640万トンはアジア向けだった。
LNGは欧州と北東アジアの在庫が健全な水準にあり、先週末のアジアのスポット価格は100万英国熱量単位(mmBtu)当たり10.10ドルと、7カ月ぶりの安値を付けた。