Scott DiSavino
[19日 ロイター] - 米エネルギーサービス会社ベーカー・ヒューズが19日発表したデータ(19日までの週)によると、米国内の石油・天然ガス掘削リグ稼働数は前週比1基増の620基となった。3週間ぶりに増加した。
石油リグは2基減の497基で、昨年11月中旬以来の低水準。天然ガスリグは3基増の120基だった。
米国のリグ数は2022年に33%、21年に67%それぞれ増加したが、23年には約20%減少した。石油・ガス価格の下落や掘削コストの上昇に加え、企業が株主還元を優先させて支出を削減したことなどが減少の主な要因とされる。
米原油先物は23年に11%下落した。24年に入ってからは約3%上昇している。一方、米ガス先物は23年に44%下落、24年には約1%下落している。
価格や支出、リグ稼働数はなお低水準にとどまっているが、米国の石油・ガス生産量は、効率性の向上などにより24年と25年に過去最高を記録する見通し。