[25日 ロイター] - ゴールドマン・サックスは2024年夏の北海ブレント先物価格のピーク予想を2ドル引き上げ、1バレル=87ドルとした。紅海の物流混乱で経済協力開発機構(OECD)諸国の商業在庫が予想をやや上回るペースで減少しているとした。
ただ、紅海情勢の緊迫化にもかかわらずブレントは70─90ドルのレンジ内にとどまると予想。中東やウクライナで紛争が続く中でも原油価格の変動は限定的で、地政学的なリスクプレミアムが控えめな状況を反映していると指摘した。
今年の原油需要の伸びに関する予想は日量150万バレルに据え置いた。中国の需要見通しを下方修正する一方、インドと米国を引き上げた。
ゴールドマンは石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国でつくる「OPECプラス」が来月上旬に減産方針を延長し、原油市場が第1・四半期に日量50万バレル、第2・四半期に40万バレルの供給不足になると予想した。
さらに、減産方針は今年第2・四半期まで全面的に延長され、第3・四半期から徐々に部分的な停止が進められると見込んだ。