Katya Golubkova
[東京 13日 ロイター] - アジア時間13日の原油先物は上昇。米国を含め世界の原油需要が堅調に推移するとの見方が相場を支えている。前日発表の米消費者物価指数(CPI)はインフレの粘着性を示したが、米連邦準備理事会(FRB)が近い将来に利下げに動くとの見方は維持された。
0020GMT(日本時間午前9時20分)時点で北海ブレント先物は0.36ドル高の1バレル=82.28ドル。米WTI先物は0.38ドル高の77.94ドル。
石油輸出国機構(OPEC)は12日に発表した月報で、2024年の世界石油需要が前年比で日量225万バレル増、25年は日量185万バレル増えるとの従来見通しを据え置いた。
また、市場筋によると、米石油協会(API)が公表した週間統計で原油と燃料の在庫がどちらも減少し、需要の堅調さを示した。
キャピタル・エコノミクスは米コアCPIが予想から上振れしたにもかかわらず、金融市場で先月のような利下げ期待の大幅修正にはつながらなかったと指摘。「われわれは引き続きFRBが6月ごろに金融緩和を開始すると予想する」とした。