Yuka Obayashi
[東京 25日 ロイター] - 原油先物価格は25日アジア市場序盤の取引で上昇している。中東やウクライナ情勢の緊迫化で需給が逼迫するとの懸念が高まっていることが背景。米国の掘削リグ稼働数の減少も材料視されている。
北海ブレント先物は0029GMT(日本時間午前9時29分)時点で0.24ドル(0.3%)高の1バレル=85.67ドル。米WTI先物は0.25ドル(0.3%)高の80.88ドル。
NSトレーディングの菊川裕之氏は、地政学的緊張の高まりやウクライナ戦争でのエネルギー施設への攻撃増加、中東の停戦期待後退で供給を巡る懸念が広がっているとし、米国のリグ稼働数減少も需給逼迫懸念を高めていると指摘した。
ウクライナ当局は西部リビウの重要インフラが24日未明にロシアのミサイル攻撃を受けたと明らかにした。ポーランドはロシアの巡航ミサイル1発が一時、領空に入ったとした。ロシアは57のミサイルとドローン(無人機)を発射。首都キーウ(キエフ)も標的となった。
米エネルギーサービス会社ベーカー・ヒューズが22日発表した週間データ(22日までの週)によると、米国内の天然ガス掘削リグ稼働数は前週比4基減の112基と、2022年1月半ば以来の低水準となった。