Jarrett Renshaw Patricia Zengerle Timothy Gardner
[ワシントン 2日 ロイター] - バイデン米政権の当局者は、米議会でウクライナ支援法案を通過させるため、液化天然ガス(LNG)の新規輸出許可を一時的に停止している措置を終了することを検討する用意がある。ただ、判断を下す前に全体の提案を見極める意向だ。ホワイトハウスの関係者2人が2日、明らかにした。
バイデン大統領は今年1月下旬、気候変動や国家安全保障に与える影響を分析するため、LNGの輸出許可を新たに出すことを一時的に停止すると発表した。
米下院のジョンソン議長(共和党)は3月31日、フォックスニュースに対し、バイデン大統領がLNG輸出許可の停止措置を撤回すれば、共和党がウクライナ支援法案を支持しやすくなる可能性があると指摘。「われわれは、プーチン(ロシア大統領)の戦争の資金源枯渇に寄与する天然ガス輸出を望んでいる」と述べた。
ホワイトハウスの関係者は、ウクライナ支援を進めるためにLNG輸出許可の停止措置を終了することについて、短期的なLNG輸出には影響しないため、米政権にとっては容認できるとの見方を示した。
だがホワイトハウスの報道官はこの報道について「事実ではない」と述べ、バイデン大統領はLNGの新規輸出許可の一時停止措置を依然として支持していると説明した。