■今後の見通し
(1) スリー・ディー・マトリックス {{|0:}}の2016年4月期業績見通し
2月10日付で2016年4月期の連結業績予想の修正発表を行っている。
事業収益は783~2,877百万円から135百万円に、営業利益は-1,996~24百万円から-1,858百万円となる見通しだ。
事業収益については、欧州での販売パートナーとの今期中の契約締結が困難となったことや、欧州、アジア・オセアニア、中南米地域での製品販売が計画を下回ることなどが主因となっている。
また、研究開発費は期初段階で見込んでいた国内での止血材及び粘膜隆起材の臨床試験費用が2017年4月期以降にズレ込むことで、当初計画よりも約300百万円減額となる。
販管費についても経費抑制を進めていることや製品販売が計画を下回り販売費用が減額となることで、期初計画から200百万円程度減額となる。
この結果、営業損失については、期初段階での下限レンジ内に収まることとなる。
(2)中期経営計画について 中期経営計画については2016年4月期の決算と同時に発表する予定となっている。
国内での止血材の臨床試験開始時期や症例数を見極めると同時に、粘膜隆起材の開発方針を今後決めていく必要があるためだ。
止血材の海外での販売計画に関しては、期初段階での計画策定における検討が不十分であった反省も踏まえ、保守的な計画を策定する方針を示している。
とはいえ、販売を開始する国は当第4四半期以降着実に増加する見通しで、販売額は順調に拡大していくことが予想される。
また、欧州市場における販売パートナー決定による契約金については、2017年4月期の業績予想の中に0~2,000百万円のレンジで引き続き計画していく見通しだ。
研究開発費については、国内の止血材、粘膜隆起材の臨床試験の方針次第ではあるが、止血材については仮に100症例であれば前回と同様、300百万円弱の研究開発費が2017年4月期にズレ込む格好で発生することになる。
このため、2017年4月期の研究開発費については、前回計画よりも若干増額となる可能性がある。
販管費については販売スタッフの増員を予定しているが、その他経費を引き続き抑制することで横ばい水準にとどめたい考えだ。
こうした点を踏まえると、2017年4月期の事業費用は2,000百万円程度となる見通しで、営業利益のレンジはほぼ2016年4月期の期初計画値と同水準になることが予想され、1年後ろ倒しの計画となりそうだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
事業収益は783~2,877百万円から135百万円に、営業利益は-1,996~24百万円から-1,858百万円となる見通しだ。
事業収益については、欧州での販売パートナーとの今期中の契約締結が困難となったことや、欧州、アジア・オセアニア、中南米地域での製品販売が計画を下回ることなどが主因となっている。
また、研究開発費は期初段階で見込んでいた国内での止血材及び粘膜隆起材の臨床試験費用が2017年4月期以降にズレ込むことで、当初計画よりも約300百万円減額となる。
販管費についても経費抑制を進めていることや製品販売が計画を下回り販売費用が減額となることで、期初計画から200百万円程度減額となる。
この結果、営業損失については、期初段階での下限レンジ内に収まることとなる。
(2)中期経営計画について 中期経営計画については2016年4月期の決算と同時に発表する予定となっている。
国内での止血材の臨床試験開始時期や症例数を見極めると同時に、粘膜隆起材の開発方針を今後決めていく必要があるためだ。
止血材の海外での販売計画に関しては、期初段階での計画策定における検討が不十分であった反省も踏まえ、保守的な計画を策定する方針を示している。
とはいえ、販売を開始する国は当第4四半期以降着実に増加する見通しで、販売額は順調に拡大していくことが予想される。
また、欧州市場における販売パートナー決定による契約金については、2017年4月期の業績予想の中に0~2,000百万円のレンジで引き続き計画していく見通しだ。
研究開発費については、国内の止血材、粘膜隆起材の臨床試験の方針次第ではあるが、止血材については仮に100症例であれば前回と同様、300百万円弱の研究開発費が2017年4月期にズレ込む格好で発生することになる。
このため、2017年4月期の研究開発費については、前回計画よりも若干増額となる可能性がある。
販管費については販売スタッフの増員を予定しているが、その他経費を引き続き抑制することで横ばい水準にとどめたい考えだ。
こうした点を踏まえると、2017年4月期の事業費用は2,000百万円程度となる見通しで、営業利益のレンジはほぼ2016年4月期の期初計画値と同水準になることが予想され、1年後ろ倒しの計画となりそうだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)