24日のドル・円相場は、東京市場では108円28銭から107円99銭まで下落。
欧米市場でドルは107円94銭まで売られた後に108円25銭まで反発し、108円16銭で取引を終えた。
本日25日のドル・円は主に108円台前半で推移する見込み。
欧州中央銀行(ECB)の金融政策を確認する必要があることから、目先的にリスク選好的なドル買い・円売りは抑制される可能性がある。
24日に発表されたマークイット7月ユーロ圏製造業PMIは市場予想を下回る46.4に低下した。
また、同月のマークイッ/BMEドイツ製造業PMIは市場予想の45.2を大幅に下回る43.1に低下した。
ドイツの製造業関連指標の悪化を受け、欧州中央銀行(ECB)は25日に開く理事会で、効果的な金融緩和策について議論する可能性が高まった。
今回の理事会では預金ファシリティ金利(-0.40%)と主要リファイナンス金利(0.00%)はいずれも据置きとなる見込みだが、市場関係者の一部は預金金利の引き下げ(0.1ポイント)はあり得ると見ている。
ただし、ECBは超低金利が銀行経営などにもたらすリスクについて分析を続けていること、ユーロ圏経済への刺激策についてメンバーの意見をまとめる必要があることから、今回の理事会では金融政策の現状維持を決定し、次回の理事会で金利引き下げを計画していることを市場に伝えるものと予想される。