[台湾 27日 ロイター] - 台湾の金融監督管理委員会の黄天牧委員長は27日、市場安定化措置は「もろ刃の剣」であり、慎重に検討する必要があると述べた。
台湾株式市場は中国・米国・欧州の景気減速や中台関係の緊張に対する懸念を背景に今年に入り24%下落している。
台湾財政部(財政省)高官は26日、株価下落を受けて、市場の動きを注視しており、効果的な策を講じると述べた。
同委員長は立法院(議会)で市場安定安定化措置について、株価を支援できる可能性がある一方、流動性に悪影響が出る恐れがあると指摘。
「過去の最も極端な例は空売りの制限、もしくは空売りコストの引き上げだった」とし、投資家を安心させながら市場の流動性も確保する必要があると述べた。
市場安定化措置を導入するタイミングも非常に重要な検討事項だとの認識も示した。