日経平均<.N225> 日経平均先物3月限<0#2JNI:>
前場終値 10442.61 (+97.50) 前場終値 10440 (+100)
寄り付き 10374.64 寄り付き 10360
安値/高値 10355.80─10452.18 安値/高値 10350─10450
出来高(万株) 100250 出来高(単位) 37303
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[東京 25日 ロイター] 前場の東京株式市場で日経平均は続伸した。前日米国市
場で買われたハイテク株が東京やソウルでも注目された。東京市場ではハイテク株を中心
に、前日売られた銀行株や堅調な自動車株など主力株が相場をけん引した。海外勢のほか、
きょうは買い遅れた国内勢による物色も見られるという。
東証1部騰落数は、値上がり1356銘柄に対し値下がり177銘柄、変わらずが
113銘柄だった。東証1部売買代金は6943億円。
24日の米国株式市場は、ハイテク株と資源株に買いが入りナスダック総合指数<.IXIC>
など3指数は上昇した。外為市場でやや円高気味ながらも大きな変動が見られないこと
から、前場の東京市場は買い安心感が広がり買い先行。序盤からハイテク株が買われた。
一方、ソウル株式市場もハイニックス半導体<000660.KS>やLGディスプレー<034220.KS>
などのハイテク株が序盤から上昇を主導。米国市場で買われたハイテク株がアジア市場で
も物色された。
個別銘柄ではソニー<6758.T>やキヤノン<7751.T>の上昇が目立ったほか、
エルピーダメモリ<6665.T>は昨年8月以来の高値圏に浮上している。
また三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>、三井住友フィナンシャルグループ
<8316.T>など大手銀行株にも前日の売りを修正する動きが見られた。さらに前日強かった
ホンダ<7267.T>が軟調に始まった後に買い戻され、トヨタ自動車<7203.T>も堅調で
TOPIXコア30<.TOPXC>を押し上げた。
序盤には海外勢から270億円規模のバスケット買いが入ったとの観測が出ていた。大
手証券エクイティ部の関係者は「海外勢の買いが輸出株、銀行株などに入っている。25
日移動平均線を意識して1万0400円どころでは先物に売りが出るものの、現物の買い
が上回っている状況だ」と指摘。また、大手証券の株式トレーダーは海外勢のほか、国内
投信など買い遅れた投資家による数十億円規模の買いが複数見られると指摘した。
主力株以外では、カブドットコム証券<8703.T>が買われた。発行済み株式総数の
1.12%に当たる200万株・9億円を上限に自社株式を取得すると24日に発表した
ことなどが材料視された。
一方、KDDI<9433.T>は反落。スマートフォンの品ぞろえ強化を打ち出しているもの
の、2010年4―12月期連結業績で減収減益となったことが嫌気され、序盤から売ら
れた。
(ロイター日本語ニュース 吉池 威記者)