日経平均<.N225> 日経平均先物3月限<0#2JNI:>
終値 10592.04 (+48.52) 終値 10590 (+60)
寄り付き 10641.30 寄り付き 10650
安値/高値 10572.72─10644.21 安値/高値 10560─10660
出来高(万株) 215977 出来高(単位) 57098
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[東京 7日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は続伸した。4日の米国市場でナ
スダック総合指数<.IXIC>が3年ぶりの高値を更新するなど株高の流れを受け、東京市場
も買いが先行。為替が円安に振れたことも追い風となり、日経平均は寄り付きで1月13
日高値(1万0620円57銭)を上抜き9カ月ぶりの高値圏に浮上した。ただ、利益確
定売りや戻り売りに上値は重く、先物への断続的な売りを交え、引けにかけ上げ幅を縮小
した。一方、しっかりとした企業業績などを背景に押し目買い意欲は強く、好地合いは続
いているという。
東証1部騰落数は値上がり1164銘柄に対し値下がり372銘柄、変わらずが132
銘柄。東証1部の売買代金は1兆4320億円。
4日の米国株式市場は続伸し、ダウ工業株30種<.DJI>とS&P総合500種<.SPX>は
約2年半ぶり、ナスダック総合指数<.IXIC>は3年ぶりの高値を更新。外為市場でドル/
円が前週末から円安に振れていたこともあり、序盤は主力輸出株を中心に幅広く物色が向
かった。日経平均は1月13日高値を更新し2010年5月以来約9カ月ぶりとなる高値
水準まで上昇する場面があった。
ただ、上値は利益確定売りや戻り売りに押さえられた。特に4日の東京市場で牽引役と
なった鉄鋼株が利益確定売りに押され、東証33業種で下落率トップとなった。また、後
場には先物への断続的な売りも見られ、指数の重しとなった。準大手証券トレーダーは
「先物に戻り売りやヘッジ売りなどが出て上値を抑えられている。10日のオプション
SQ(特別清算指数)算出なども意識され始めている」とみていた。
一方、好業績銘柄への物色は継続している。売買代金トップの日立製作所<6501.T>が5
日続伸となり、連日で昨年来高値を更新した。一時08年11月以来となる500円をつ
けるなど投資家の人気を集めている。また、11年3月期の利益増額と復配を発表した荏
原<6361.T>は出来高を6倍に膨らませて大幅に続伸した。
日経平均は終値で1万0600円を維持できなかったが、「業績改善やM&Aが裏打ち
する形で下支えている」(大和証券キャピタルマーケッツ金融証券研究所・投資戦略部次
長の西村由美氏)といい、日本株の底堅さにつながっている。東洋証券ストラテジストの
檜和田浩昭氏は「堅調に推移する米国株を背景に日本株の先高観は強い。企業業績もしっ
かりしており、好地合いは続いている」と指摘していた。
(ロイター日本語ニュース 杉山 容俊記者)