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利食い優勢もイエレン議長証言控えて底堅く

発行済 2017-07-12 08:27
更新済 2017-07-12 08:33
利食い優勢もイエレン議長証言控えて底堅く
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 12日の日本株市場は、引き続き2万円固めの相場展開になりそうだ。
11日の米国市場は小動きだった。
イエレン議長の議会証言や4-6月期決算を控えてこう着感が強いなか、「ロシアゲート」問題で大統領の長男にも疑惑が波及してきたことが重石となった。
オバマケア代替法案の成立期待から上昇に転じているが、模様眺めムードが強まりやすいだろう。


 シカゴ日経225先物清算値は大阪比60円安の20120円となり、これにさや寄せする格好から、5日線、25日線レベルでの攻防になろう。
また、円相場が1ドル113円台後半と若干円高に振れて推移していることも利食いに向かわせそうだ。


 一方で、12日の米国では地区連銀経済報告(ベージュブック)が公表されるほか、イエレンFRB議長が下院金融委員会で証言を行う予定である。
先週の米雇用統計は、FRBが予定通り年内3度目の利上げを行う後押しになるとみられている。
イエレンFRB議長証言を受けて利上げ観測が高まる可能性もあり、これを受けた円安の流れが支援材料になる展開も期待したいところである。


 物色としては米半導体関連が出直りをみせてきており、ハイテクセクターの動向に注目。
また、決算シーズンとなるなか本日はSHIFT (T:3697)、日本エンタープライズ (T:4829)が予定されており、週末にかけてゲーム企業の決算が相次ぐ。
決算を受けて、ゲーム株物色が一段と強まるかが注目されてこよう。

(村瀬智一)

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