[17日 ロイター] - 17日の米短期金利先物市場は、来週21━22日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%ポイント利上げが実施されるという予想を維持した。世界金融市場が比較的落ち着いた展開となり、米ミシガン大消費者信頼感指数でインフレ期待が約2年ぶりの水準に低下したことが材料視された。
今週は米地銀の破綻などを受け、それまで優勢となっていた0.5%ポイント利上げ観測が後退し、一時は据え置き観測も高まった。しかし、新たな金融危機が生じるという懸念が和らぎ、16日には欧州中央銀行(ECB)がインフレ対応を優先し計画通り大幅利上げに踏み切ったことを手がかりに、米連邦準備理事会(FRB)は0.25%ポイントの利上げを実施するという観測が大勢となった。
ジェフリーズのトーマス・サイモンズ氏は、来週の0.25%ポイント利上げを想定。「現段階で利上げを見送っても銀行特有の問題を緩和することはできず、FRBはインフレ期待転換に向けてこれまでに獲得した進展を全て失うリスクがある」という見方を示した。
ロイターの調査によると、エコノミスト82人中76人が来週のFOMCでの利上げ幅を0.25%ポイントと予想している。