日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は1日、前日比-1.00pt(下落率-3.43%)の28.12ptと低下した。
なお、高値は28.71pt、安値は27.03pt。
昨日6月30日の米国株式相場が続伸した流れを引き継ぎ、日経225先物は上昇し、日経VIは低下して始まった。
しかし、新型コロナ感染拡大や、「香港国家安全維持法」成立による米中対立の激化への警戒感が強く、日経225先物はマイナスに転じた後、後場に下げ幅を拡大。
オプション市場でプットが買われたことで、日経VIは下げ幅を縮めた。
ただ、金融政策や財政政策が株式相場を下支えするとの期待が強く、市場心理の悪化は限定的で、日経VIは終日、低下したままで本日の取引を終えた。
【日経平均VIとは】日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値です。
日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向があります。
一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っています。