[ロンドン 1日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は1日、社債の買い入れ制度について、気候変動問題も考慮して買い入れる銘柄を決めることを検討する方針を示した。新型コロナの感染収束後に検討を始めるという。
英中銀に対しては、環境保護団体から企業支援のあり方を変えるよう求める声が出ている。
総裁は「中銀内の人繰りの厳しさが和らげば、中銀の社債ポートフォリオの基準といった重大な問題に立ち返る」との声明を発表。
総裁は、新型コロナの感染が深刻化する直前、気候変動問題に基づいて社債の買い入れ方法を見直す強い理由があると表明していた。だが、その直後にロックダウン(都市封鎖)への緊急対応が必要になったため「厳しい決断」を下さざるを得なかったと説明している。
英中銀は経済対策の一環として、200億ポンドを上限とする社債の買い入れ制度を導入した。