11日の中国本土市場は値下がり。
主要指標の上海総合指数は、前日比26.08ポイント(0.77%)安の3347.19ポイントと反落した。
約4週ぶりの安値水準の落ち込んでいる(上海A株指数は0.77%安の3508.47ポイント)。
対中制裁の余波が警戒される流れ。
指数算出会社のS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスは米東部時間9日、「米国防総省が中国人民解放軍が所有、または支配していると見なされる中国企業のリストを更新したことに絡み、株価指数の組み入れ銘柄から中国企業10社を除外する」と正式発表した。
すでに、FTSEラッセルも先週4日、同様の理由で一部指数の組み入れ銘柄から中国企業8社を除外すると予告している。
トランプ米政権が対中制裁を相次ぎ打ち出す中、両国の対立はしばらく続くと危惧された。
(亜州リサーチ編集部)保険株が下げを主導する。
中国人寿保険(601628/SH)が1.9%安、中国平安保険(601318/SH)が1.8%安で引けた。
不動産株も安い。
金地集団(600383/SH)が1.9%下落した。
素材株、運輸株、自動車株、消費関連株、銀行株、公益株、インフラ関連株、防衛関連株なども売られている。
そのほか、上述した指数組み入れから除外される本土上場銘柄は、中国中車(601766/SH、1766/HK)が0.9%安、中国交通建設(601800/SH)が1.5%安、中国化学工程集団(601117/SH)が1.7%安、中国核工業建設(601611/SH)が3.1%安、中国衛星(600118/SH)が1.8%安、中科曙光(603019/SH)が3.6%安、杭州海康威視数字技術(ハイクビジョン:002415/SZ)が1.2%安、中芯国際集成電路製造(SMIC:688981/SH)が0.02%安で取引を終えた。
半面、半導体株の一角は高い。
半導体製造装置メーカー大手の中微半導体設備上海(688012/SH)が7.4%、パワーエレクトロニクス用半導体モジュール生産の嘉興斯達半導体(603290/SH)が1.2%ずつ上昇した。
嘉興斯達半導体は上場来高値を更新している。
このほか、エネルギー株の一角も物色された。
一方、外貨建てB株相場は値下がり。
上海B株指数が2.08ポイント(0.87%)安の236.73ポイント、深センB株指数が2.25ポイント(0.22%)安の1036.39ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)