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タマホーム Research Memo(6):有利子負債が増加したものの、収益回復に伴い財務体質も改善に向かう見通し

発行済 2017-08-15 15:16
更新済 2017-08-15 17:33
タマホーム Research Memo(6):有利子負債が増加したものの、収益回復に伴い財務体質も改善に向かう見通し
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■業績動向

3. 財務状況と経営指標
タマホーム (T:1419)の2017年5月期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比515百万円減少の83,350百万円となった。
主な増減要因を見ると、流動資産では現預金が同139百万円増加したほか、注文住宅の受注増に伴い棚卸資産が同1,031百万円、営業貸付金が同829百万円それぞれ増加した。
また、固定資産では展示場の移転等に伴い有形固定資産が同1,727百万円減少した。


負債合計は前期末比1,073百万円減少の69,261百万円となった。
支払方法変更(手形発行から現金支払いに変更)に伴い、支払手形・工事未払金等が同6,975百万円減少した一方で、有利子負債が同2,394百万円、未払法人税等が同1,431百万円、未成工事受入金が同1,271百万円それぞれ増加した。
支払方法の変更に関しては、施工能力確保のため協力会社との関係強化を進めることを目的としたものとなっている。


純資産は前期末比557百万円増加の14,088百万円となった。
親会社株主に帰属する当期純利益の計上901百万円や配当金の支払299百万円により、利益剰余金が同602百万円増加したことによる。


経営指標を見ると、業績の回復に伴い収益性についてはROAで前期の1.2%から4.2%に、ROEで-3.3%から6.6%に、売上高営業利益率で1.3%から2.5%にそれぞれ改善が進んだ。
また、安全性指標については流動比率で101.4%から113.5%、自己資本比率で15.9%から16.7%にそれぞれ若干改善したが、有利子負債の増加によって有利子負債比率は217.3%から225.0%と上昇傾向が続いた。
財務の健全性については依然ぜい弱であるが、現預金が200億円以上と潤沢にあるため、経営面で問題となるような状況にはなく、今後は業績の回復とともに財務体質も改善していくものと弊社では予想している。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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