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欧米為替見通し:ギリシャ債務協議と米国の物価・雇用関連指標に要注目

発行済 2015-06-25 17:22
更新済 2015-06-25 17:33
欧米為替見通し:ギリシャ債務協議と米国の物価・雇用関連指標に要注目
本日25日の欧米市場のドル・円は、欧州連合(EU)首脳会議でのギリシャ債務協議の行方、米国の物価指標や雇用指標に注目する展開が予想される。
ツィプラス・ギリシャ首相は、ドラギ欧州中銀総裁、ラガルド国際通貨基金(IMF)専務理事、ユンケル欧州委員長と会談したが、ギリシャ支援に関して合意に至らず、危機回避への期待感はいったん後退した。
本日の欧州連合(EU)首脳会議でも、30日の救援プログラムの期限や国際通貨基金(IMF)への債務返済期限に向けて、合意に向けた協議に注目する展開となる。
一方、米国議会では大統領貿易促進権限(TPA)法案が上院で可決され、近く成立する見通しであり、環太平洋連携協定(TPP)交渉が妥結に向けて動き出すと期待される。
市場では、TPPの妥結はドル高・円安の材料とみられている。
米国連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標と見なしている5月のPCEコア価格指数は、予想の前年比+1.2%ならば、米国連邦準備理事会(FRB)のインフレ目標+2.0%を大幅に下回っていることで、利上げ時期も市場のコンセンサスの9-12月以降となり、ドル買い・円売りには動きにくいとみられている。
新規失業保険申請件数では、米国の6月の雇用統計の調査対象週(12日)の修正値や、雇用統計と整合性の高い失業保険継続受給者数などに注目することになる。
【今日の欧米市場の予定】 ・21:30 米・5月個人所得(予想:+0.5%、4月:+0.4%) ・21:30 米・5月消費支出(予想:+0.7%。
4月:0.0%) ・21:30 米・5月PCEコア価格指数(前年比予想:+1.2%、4月:+1.2%) ・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:27.3万件、前回:26.7万件)

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