Marco Aquino
[リマ 12日 ロイター] - ペルーの法医学研究所などは12日、同国で発見されたとして昨年話題になった「宇宙人のミイラ」について、科学的分析の結果、地球外由来ではないという見解を示した。
「ミイラ」は2体で、昨年10月にリマの空港にある物流大手DHLの事務所のダンボール箱から発見。アンデスの伝統衣装を身にまとっており、一部のメディアは宇宙人の可能性があると報じていた。
考古学者のフラビオ・エストラーダ氏はリマで行った文化省の記者会見で、2つの標本が人間と動物の両方の部分から作られた可能性が高いと指摘し、地球外生命体ではなく「完全に作り話」と明言した。
また、ペルーのナスカ地方で発見されたという別の3本指のミイラとされるものも分析されたが、専門家は宇宙人との関連性を否定した。
メキシコ議会の公聴会でも9月、細長い頭部と3本指を持った2体の小さなミイラが地球外生命体の遺体として取り上げられ、話題になっていた。専門家はペルーとメキシコの「ミイラ」に関連があるかどうかには触れていない。