ドル/円
午後3時現在 76.65/68 1.3214/15 101.27/30
正午現在 76.72/74 1.3202/04 101.26/31
午前9時現在 76.61/62 1.3186/88 101.01/08
NY17時現在 76.57/59 1.3181/84 100.95/00
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[東京 4日 ロイター] 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に
比べて小幅高の76円後半。早朝に100円台まで下落したユーロは、その後はやや値を
戻して落ち着いて推移した。豪ドルは、オーストラリアの利下げが意識されて下落した。
ユーロは急落した海外市場の地合いを引き継ぎ、午前6時台に100.77円まで下落
し10年ぶりの安値をつけた。対ドルでは1.3161ドルまで水準を切り下げた。ギリ
シャが支援を受ける条件である財政赤字削減の目標を達成できないことが明らかになった
ほか、ユーロ圏財務相会合では同国の債務問題について具体策を打ち出せなかったことが
嫌気された。
しかしユーロの売り持ちが積み上がっていることもあり、その後はユーロ売りが一服。
ユーロ/円は101円台前半を方向感なく上下した。「東京勢のユーロ売りはあまり聞い
ていない。ユーロ/円は実需売りが出てくるかがポイントだが、下期入りしたばかりであ
り、売り急ぐ理由はなさそうだ」(国内銀行)との声が聞かれた。
午後に入ると豪ドルが下落。豪ドル/米ドルは0.9454米ドル、豪ドル/円は
72.51円まで売られた。政策金利を4.75%のまま据え置いたオーストラリア中央
銀行が、その後の声明で消費者物価指数(CPI)に言及し、コアインフレ率の上昇は当
初より小幅との認識を示したことが材料視された。市場からは「利下げが政策の選択肢の
一つとして意識されたのだろう」(外国為替証拠金取引会社サザインベストメントのカス
タマー事業部長、森宗一郎氏)との声が聞かれた。
ドル/円は積極的に手掛ける参加者が少なく、クロス円の動きに振られる程度。狭い値
幅でもみあった。
(ロイターニュース 久保 信博記者)