訂正:表のユーロ/円のレートを、「106.68/73」から「108.68/73」
に訂正します。
ドル/円
午後3時現在 83.46/50 1.3022/24 108.68/73(訂正)
正午現在 83.58/62 1.2998/02 108.67/70
午前9時現在 83.67/71 1.2993/99 108.74/78
NY17時現在 83.63/67 1.2983/89 108.65/67
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[東京 1日 ロイター] 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に
比べややドル安の83円半ばで推移している。ユーロは1.3ドル台を回復したが、短期
的な買い戻しとみられ、欧州時間に再び売り込まれる可能性がある。
午前中は1.29ドル台後半から1.3ドル台前半で推移したユーロは、正午にかけて
1.3ドル台にしっかりと値を戻した。その後も1.3ドル台前半で取引されている。前
日は海外市場で心理的な節目1.3ドルを割り込み、2カ月半ぶりの安値をつけた。「今
の戻りは一方的に売られすぎた反動。この水準で上値が重くなると、欧州ではまたユーロ
安に転じる可能性がある」(国内金融機関)との声が聞かれた。
アイルランドへの支援を決定した欧州だが、市場は「次の標的」(みずほ証券為替アナ
リストの鈴木健吾氏)を探している。スペインとイタリア、ベルギーの国債と独連邦債の
利回り格差は11月30日、ユーロ導入以来の最高水準に広がった。格付け会社のスタン
ダード・アンド・プアーズ(S&P)は同日、ポルトガルの信用格付けを「Aマイナス」
から引き下げる方向で見直すと発表した。フランスも、S&Pが国債格付け見通しを「ネ
ガティブ」に引き下げる方向で準備しているとのうわさが広がった。
「市場はアイルランドの支援決定で問題が終わったと思っていない。ポルトガルも(支
援を)申請するかどうかが現実的な焦点で、いま織り込みに入っている」(みずほ証券の
鈴木氏)という。「ユーロはショートカバーをこなしながら徐々に下げていく。また
1.3ドルを割るだろうし、1.25ドルを目指すと思う」(みずほコーポレート銀行マ
ーケットエコノミストの唐鎌大輔氏)との声も聞かれた。
ユーロ/円は前日の108円前半から、現在は108円後半まで戻している。
<ドル/円は米金利上昇一服などで上値重い>
ドル/円はドル売り/円買いがやや優勢。ユーロ/ドルが値を戻したことが影響したほ
か、「米長期金利の上昇が一服していることや、朝鮮半島情勢がそれほど悪化していない
ことも、ドル/円の上値を重くしている」(前出の国内金融機関)との声が聞かれた。
須田美矢子日銀審議委員が記者会見で、外貨建て資産を買い入れる可能性は低いものの
ゼロではない、との認識を示したが、円の値動きに大きな変化はなかった。
豪ドル/米ドルは、オーストラリアが午前中に発表した7─9月期国内総生産(GDP)
が予想を下回ったことを受けて下落。一時は0.9540米ドルまで下げた。前日に大き
く下落した上海総合指数<.SSEC>が落ち着いていたことから反発する場面もあったが、欧州
問題への懸念などから全般的に軟調に推移した。
(ロイターニュース 久保 信博記者)