欧州株式市場サマリー（8日）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（カッコ内は前営業日比）

ＦＴ１００種総合株価指数（ロンドン）<.FTSE>

　終値　　　　　　4405.22（‐33.34）

前営業日終値　　　4438.56（＋51.62）

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クセトラＤＡＸ指数（フランクフルト）<.DAX>

　終値　　　　　　5004.72（‐72.31）

前営業日終値　　　5077.03（＋12.23）

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ＣＡＣ４０種平均指数（パリ）<.FCHI>

　終値　　　　　　3289.66（‐49.39）

前営業日終値　　　3339.05（＋27.02）

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　＜ロンドン株式市場＞　反落。商品（コモディティ）価格の下落に圧迫されてエネルギ

ー・鉱山株が軟調だったほか、これまでの強気のセンチメントが後退し銀行株に売りが出

た。

　ＥＴＸキャピタルのシニアトレーダー、ミック・ミルズ氏は「欧州議会選挙の結果を受

けてブラウン英首相の去就をめぐる政治的な不透明性が高まった。投資家がこれを見極め

ようとする中、これまでの堅調な地合いの後で一服した」と述べた。

　政治的混乱に対する懸念を背景にポンドは対ドルで２週間ぶりの安値付近に下落

した。

　ドル高を背景に商品価格が下落するなか、鉱山株に売りが出た。アングロ・アメリカン

、ベダンタ・リソーシズ、フレスニロ、ユーラシアン・ナチュラ

ル・リソーシズ、カザキミスが１．８―４．９％下落した。

　前営業日に急伸していたリオ・ティントは２．５％、ＢＨＰビリトンも

３．９％値を下げた。リオは前週、中国アルミ業公司（チャイナルコ）からの１９５億ド

ル規模の出資受け入れ計画を撤回すると発表し、両社がオーストラリア国内での主要鉄鉱

石事業を統合する計画を明らかにしていた。

　石油大手も軟調な原油価格を背景に売られ相場を押し下げた。ロイヤル・ダッチ

・シェル、ＢＧグループ、タロー・オイル、ケアン・エナジー

が０．７―２．１％下落した。

　ただＢＰは当初の下げから値を戻し０．８％高となった。

　銀行株ではロイズ・バンキング・グループが７．７％安と急落。株主割当増資

を通じて３５億ポンド弱の調達を終えたものの、８７％の株主が合意した割当価格は前営

業日の終値を大幅に下回る水準だった。

　バークレイズは０．４％安。資産運用部門バークレイズ・グローバル・インベ

スターズ（ＢＧＩ）売却について複数のグループと協議していることを明らかにした。関

係者によると米資産運用会社ブラックロックとの合意が有力という。

　ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド、ＨＳＢＣ、スタンダード

・チャータード銀行が０．１―４．９％下落した。

　＜欧州株式市場＞　反落。最近上昇していた銀行株が売られた。商品相場が終盤にかけ

上昇したことから、鉱山・エネルギー株は下げ渋った。

　ＦＴＳＥユーロファースト３００種指数<.FTEU3>は７．１８ポイント（０．８２％）安

の８６５．１１。一時、８５７．３９をつけた。

　ＤＪユーロＳＴＯＸＸ５０種指数<.STOXX50E>は３４．８０ポイント（１．３９％）安

の２４６８．３７。　

　ＩＮＧインベストメント・マネジメントのシニアストラテジスト、アド・バンティグレ

ン氏は「この数週間で大きく上昇していた銘柄が下落した。利食い売りだ。今日は特定の

材料はない。景気循環株や工業株が下落し、通信・医薬品株が持ちこたえた」と述べた。

　鉱山ではアングロ・アメリカン、ＢＨＰビリトン、リオ・ティント

、ベダンタ・リソーシズ、エクストラータが２─４．７％安。

　金融株では、ロイズ・バンキング・グループは７．７％安。株主割当増資を通

じ３５億ポンド（５６億ドル）弱を調達し、昨年注入された公的資金の一部を返済すると

の計画を明らかにした。

　サンタンデール、クレディ・スイス、ドイツ銀行、ソシ

エテ・ジェネラルは１．６─４％安。

　半面、スウェーデンの銀行ＳＥＢは１２％高、スウェドバンクは

７．４％高。ラトビア政府が、年内に一段の債務削減を実施する方針を示したことが材料

視された。債務削減は、国際通貨基金（ＩＭＦ）からの追加融資に向けた必須要件となっ

ている。

　米１０年債利回りがこの日、７カ月ぶりの水準に上昇したことについて、

ＢＧＣパートナーズのディビッド・ビューイック氏は「投資家がこれについて神経を尖ら

せている可能性がある」と指摘した。　　

　米原油先物の値下がりを受け、エネルギー株も安い。ＢＧグループ

、トタル、スタトイル・ハイドロは１─２．８％安。

　一方、医薬品株には買いが入った。ノバルティスは１．７％高。リンパ腫治

療薬臨床実験の中期段階で、良好な結果が示されたことを明らかにした。

　アストラゼネカも０．４％高。

　個別銘柄では独小売りのアルカンドールが４３．６％の大幅安。独政府が同

社からの融資要請を拒否したことを嫌気した。

　［東京　９日　ロイター］