[東京 30日 ロイター] - ドル/円 JPY= ユーロ/ドル EUR= ユーロ/円 EURJPY= 午後3時現在 120.40/42 1.2132/36 146.08/12 正午現在 120.45/47 1.2138/42 146.21/25 午前9時現在 120.63/65 1.2152/56 146.60/64 NY午後5時 120.64/66 1.2155/57 146.60/64
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の 120円前半。今年最後の取引となる東京市場では、実需の売買が交錯。結果的に若干ド ル売りが勝っていたほか、前日比250円を超える株安でリスクオフのムードが台頭した ことが、円ショートの巻き戻しを誘発した。
ドルは朝方120.69円まで上昇したものの、海外市場の高値120.74円には 及ばなかった。この日は年末、四半期末、月末、五・十日が重なり、朝方から実需の売買 が交錯した。 「オーダーは小ぶりなものが多かった」(邦銀)とされるが、市場に発注されたオー ダーはドル売りが若干勝っていたもよう。 午後に入って日経平均が下げ幅を拡大するとリスクオフのムードが広がり、対ドルの ほか、対ユーロなどのクロス円でも円が全般に買い戻された。
ドル/円は午後3時過ぎに120.34円付近まで下落。ユーロ/円は高値146. 73円から、145.94円付近まで下落した。 <新年にはさらなる円ショート巻き戻しのリスク>
新年のドル/円相場について、市場では円売りの新規材料難が指摘されている。
「追加緩和、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)のリスク資産投資拡大、 解散・総選挙と円安の手掛かり材料は既に出尽くしてしまった。市場のトレンドがドル高 であっても、円売りについては目新しい材料が見当たらない」と野村証券のチーフ為替ス トラテジスト、池田雄之輔氏は話している。 さらに同氏によると、ヘッジファンド勢の投機的円ショートは推計で30兆円規模ま で達し、昨年5月の水準を上回っている可能性がある。 「具体的なイベントがあれば、もしくはイベントがなくても、巨大に膨れ上がった円 ショートが突発的に巻き戻される可能性は十分にあり、(来年)3月ごろまでは円安トレ ンドが不鮮明になる可能性がある」と同氏は予想している。
<ギリシャに火種、原油安もユーロの重し>
ユーロは早朝の高値1.2163ドルから、1.2123ドル付近まで下落した。 この日はユーロ/円の下落が顕著だった。株安に加え、ギリシャ国債の利回り急騰な どユーロ圏の懸念材料が嫌気されている。
ギリシャ議会は29日、大統領選出に向け最終投票を実施したが、与党候補が必要な 票数を獲得できず、1月25日に解散・総選挙が行われる予定となった。 これを受けて、ギリシャ10年国債利回り GR10YT=TWEB は120ベーシスポイント 上昇し、約1年ぶりの高水準となる9.730%を付けた。ギリシャの主要株式指数<.AT G>も一時11%急落した。
為替市場では、「ギリシャ議会解散は既に織り込み済みだったので反応は限定的だっ た。ユーロとの関係では、原油の一段安が重しになっている」(外銀)との見方が聞かれ た。 米国産標準油種のWTI先物2月限 Clc1 は目下、1バレル=53.15ドル付近。 水準は2009年5月以来の安値圏にある。市場では、原油安に伴う信用収縮が発生する リスクを懸念する声が上がっていた。 原油安の背景には、リビア最大の石油積出港で炎上していた貯蔵タンク6基のうち3 基が鎮火したと国営石油会社が発表したことを受け、リビアの供給懸念が後退したことや 、世界的な需要低下懸念があるとされる。
(森佳子) ((※ yoshiko.mori@thomsonreuters.com)(03-6441-1877)(RM: yoshiko.mori.thomsonreuters.com@reuters.net))
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