[東京 14日 ロイター] - 14日の株式市場で日産自動車がホンダが逆行高となっている。日産自がホンダとの協業に向けて検討に入ったとの一部報道が材料視されている。株価は日産自が3.1%高の569円に、ホンダが1.9%高の1767円に、一時上昇した。ドル/円の円高基調の一服も寄与していると見られる。
テレビ東京が13日、関係者の話として報じた。日本経済新聞は日産がホンダと電気自動車(EV)関連事業での協業を検討していると報じた。市場では「EV開発には資金がかかる上、普及ペースも見通しにくく、リスクを最小限にするため協業することに違和感はない」(東海東京インテリジェンス・ラボの杉浦誠司シニアアナリスト)との声が出ている。
日経新聞は、EVを駆動するイーアクスルの共通化や共同調達の協業案が浮上しているほか、EVの車台の設計や開発の共通化なども日産社内で議論されていると伝えた。「電池やハイブリッド車にまで協業の話が広がれば、両者にとって明確なプラスになる」(東海東京の杉浦氏)という。