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ハイアス Research Memo(4):2019年4月期は増収増益・過去最高値。計画値には未達も大幅増益

発行済 2019-07-19 15:14
更新済 2019-07-19 15:21
© Reuters.  ハイアス Research Memo(4):2019年4月期は増収増益・過去最高値。計画値には未達も大幅増益
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■業績動向1. 2019年4月期の業績概要ハイアス・アンド・カンパニー (T:6192)は2019年6月14日、2019年4月期の連結業績を発表した。

売上高は6,099百万円(前期比30.9%増)、営業利益は416百万円(同16.3%増)、経常利益414百万円(同16.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は240百万円(同19.9%増)であった。

売上高・各利益指標ともに前期比2ケタ増で過去最高値を記録。

なお、期初予想比では、売上高・各利益指標とも若干の未達であった。

前期比増収増益の要因は、主力の高性能デザイナーズ住宅「R+house」事業を中心に、会員企業の成果に連動するロイヤルティ等が順調に伸長したことによる。

一方、予想比で未達となったのは、一部の原価率の高い商材の構成比が増加したこと、子会社の粗利が予想を下回ったこと、などのためである。

主力の高性能デザイナーズ住宅「R+house」事業が、会員数の増加に伴って引き続き受注が好調で、ロイヤルティを中心に売上高を順調に伸ばした。

同事業においては、事業の垂直統合強化の投資を推進している。

2018年2月には、(株)アンビエントホールディングス及び(株)ハウス・イン・ハウスから「R+house」「アーキテクチャル・デザイナーズ・マーケット(ADM)」「ハウス・イン・ハウス」事業にかかる技術本部機能を譲受した。

また、同年4月に(株)アール・プラス・マテリアルの株式を追加取得し完全子会社化、8月にはLHアーキテクチャを設立した。

LHアーキテクチャは、「R+house」の空きエリアに進出し、モデルハウスや住宅総合展示場を活用した取り組みを実施している。

2018年4月期から推進しているモデルハウス展開は既に6棟がオープンしており、「R+house」の浸透・受注促進を進めるとともに、グループ内で運営ノウハウの蓄積・成功要因を標準化し、会員企業へ展開している。

さらに、2018年12月には(株)HCマテリアルを子会社化し、部材の内製化によるコストダウンと安定供給という購買力強化を推進、2019年1月にはGARDENS GARDEN(株)を設立し、デザインされた外構・庭の提供により「R+house」のブランド価値向上と着工数拡大を図っている。

2. セグメント別業績同社グループは、2018年4月期から、従来の住宅・不動産業界に特化したソリューション提供等事業を「コンサルティング事業」に、「R+house」の建築・施工については「建築施工事業」として報告セグメントに記載する方法に変更した。

また、収益形態別(会費・ロイヤルティ・初期導入フィー)とパッケージ別(ビジネスモデルパッケージ、経営効率化パッケージ)について、売上高・売上総利益などの主要指標を公表している。

セグメント別では、2019年4月期においては、主力のコンサルティング事業が売上高の91%程度を占め、営業利益でも柱となっている。

建築施工事業の売上高実績はまだ連結業績の9%程度であるが、伸長率では前期比で6倍近い伸びを示している。

ただし、のれんやモデルハウス・販売促進費等の初期投資負担が重く、通期の営業利益ベースではまだ黒字化には至っていない。

パッケージ別に売上高・売上総利益を見ると、同社の主力商材「R+house」をはじめとするビジネスモデルパッケージが7割超を占めており、今後とも同社のコアビジネスと言えるだろう。

経営効率化パッケージについては、売上高では全体の約9%だが、売上総利益では約12%を占め、収益性が高く安定的収入源の位置付けである。

売上高、売上総利益を収益形態別に見ると、売上高ではロイヤルティが50%超を占め、売上総利益ではロイヤルティは約45%、会費が約31%、初期導入フィーが約24%である。

会員数の増加は今後とも順調に続くと見られるが、一時的な初期導入フィーよりも、継続的に見込める会費とロイヤルティ等が今後とも同社の収入の中核となるものと考えられる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 山田秀樹)

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