サイバーマンデー特売。最大60%引きInvestingPro特別セールを請求する

雇用統計など指標がカギ、期待外れなら相場後退か=今週の米株式市場

発行済 2011-07-04 09:24

 [ニューヨーク 3日 ロイター] 今週の米国株式市場は、6月の雇用統計など主だった指標が期待外れならば、後退する可能性がある。

 先週の米株式市場は5日続伸、週間では2年ぶりの大幅な上昇を記録した。中期財政計画の可決を受けてギリシャ債務危機をめぐる不透明感が解消されたこと、米供給管理協会(ISM)が発表した6月製造業部門景気指数が市場予想を上回ったことが、相場押し上げにつながった。

 

 アバロン・パートナーズ(ニューヨーク)のチーフマーケットエコノミスト、ピーター・カルディッロ氏は「今週は経済指標がカギ」と指摘。「四半期末にかけて株価は順調に上伸した。経済指標の結果が出るまでは、利益確定の動きが先行するかもしれない」との見方を示した。

 ソラリス・アセット・マネジメントのティム・グリスキー最高投資責任者(CIO)は「景気サイクル半ばの低迷に対して勝利宣言するのは時期尚早」と話す。「株価がここ数日で大幅に回復したことを考えると、雇用統計の発表に向けて警戒感が強まる可能性がある」と述べた。

 

 今週発表予定の主要な経済指標は、5月の製造業新規受注(発表日:5日)、6月のISM非製造業景気指数(同6日)、6月の雇用統計(同8日)など。4日は独立記念日のため米国株式市場は休場となる。

 

 <債務上限引き上げ問題、企業業績に関心移る>

 

 先週1週間では、ダウ工業株30種指数<.DJI>は5.4%上昇、S&P総合500種指数<.SPX>は5.6%上昇、ナスダック総合<.IXIC>は6.2%上昇。各指数の上昇率は2009年7月以来の大きさだった。

 

 ギリシャ債務問題がひとまず落ち着いたことから、市場の関心は、米債務上限の引き上げ協議に移っている。米財務省は1日、連邦政府の借り入れが8月2日以降、不可能になる、との見通しをあらためて示し、期限までに債務上限引き上げで合意するよう、議会への圧力を強めた。

 

 米決算発表シーズンは、11日のアルコアを皮切りに来週から始まる。企業が今週発表する業績予想も重要だ。第2・四半期の世界的な景気低迷を受け、業績予想は一部、弱めの内容になる可能性がある。

 ソラリス・アセット・マネジメントのグリスキー氏は「商品価格の上昇を受け、国内経済には弱い部分がある。また日本や欧州、中国などさまざま要因を背景に、製造業にもやや弱さが見られる。これらが第2・四半期決算に影響を与え、業績見通しも一部、悪い内容になるかもしれない。そうなれば市場全体に幅広い影響が及ぶことになる」と述べた。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます