[マンチェスター(英国) 4日 ロイター] - 英政府は4日、次世代の若者によるたばこ購入の全面禁止に向けた措置を提案した。喫煙可能とする年齢を毎年1歳ずつ引き上げ、早ければ2040年にもほぼ全ての若年層の喫煙が認められなくなる。正式に法制化されれば、世界で最も厳しくたばこを規制する国の一つになりそうだ。
スナク首相は「現在14歳の少年少女向けには今後、たばこを合法的に売れなくなるだろう」と語った。
政府案によると、フレーバーたばこの制限が今後協議され、電子タバコの包装・表示なども規制が検討されることになる。
たばこの害を訴えている市民団体は歓迎し、喫煙が時代遅れになる日が早まると期待を示した。
一方でたばこ業界団体は、非合法な取引を助長するだけだと反発。「合法化されている製品の(販売)禁止は常に副作用をもたらす危険をはらみ、犯罪組織による違法販売に道を開く」と訴えた。