[北京 26日 ロイター] - 中国平安保険(集団)が発表した上期決算は、純利益が15.5%減少した。
業績が低迷している不動産開発会社、華夏幸福基業への投資を巡り、208億元(32億ドル)の損失を計上した。
平安保険は4月、華夏幸福基業に総額540億元のエクスポージャーがあるとして、182億元の引当金を積んだことを明らかにしていた。
上期の純利益は580億元。前年同期は687億元だった。
上期の減益は2年連続。ロイターの算出によると2020年上期は29.7%の減益だった。
総収入保険料は5%減の4225億元。個人顧客は2.1%増の2億2300万人。
銀行部門の平安銀行の上期の純利益は28.5%増。不良債権比率は1.08%。前年同期は1.10%だった。
平安保険の上海上場株は年初から40%以上下落。不動産会社への多額のエクスポージャーや将来の収益性に対する懸念が浮上している。
同社は自社株買い計画も発表。50億ー100億元相当のA株を買い戻す方針を明らかにした。