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ユーロ週間見通し:下げ渋りか、日銀による円安容認姿勢を意識した相場展開に

発行済 2022-04-09 14:24
更新済 2022-04-09 14:30
© Reuters.
■米金融引き締めを意識してユーロ売り強まる

今週のユーロ・ドルは弱含み。
1.0837ドルまで下落した。
欧州連合(EU)がロシア産石炭禁輸などの対ロ追加制裁を発表したため、制裁強化による域内経済の鈍化懸念からユーロ売り・米ドル買いが優勢となった。
また、米連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード理事の「早くて5月からバランスシート縮小も」との発言をきっかけに、引き締め加速警戒によるユーロ売り・米ドル買いも観測された。
取引レンジ:1.0837ドル-1.1054ドル。


■弱含みか、ECBは早期緩和解除には慎重

来週のユーロ・ドルは弱含みか。
欧州連合(EU)による対ロシア制裁で域内経済の先行きは不透明で、ユーロ買いは抑制されそうだ。
また、欧州中央銀行(ECB)は金融緩和策を早い時期に解除することには慎重であり、ユーロ買いを抑制しよう。
一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は次回5月の連邦公開市場委員会(FOMC)で一段の引き締めを進める方向で、金利先高観からユーロ売り・ドル買いが優勢となりそうだ。


予想レンジ:1.0750ドル−1.0950ドル

■下げ渋り、ユーロ圏の金利先高観強まる

今週のユーロ・円は下げ渋り。
欧州連合(EU)が対ロシア追加制裁に動き、域内経済が一段と悪化するとの懸念からリスク回避的なユーロ売り・円買いが一時優勢となった。
ただ、欧州中央銀行(ECB)の3月理事会議事要旨で金融正常化に向け一段の措置を求める意見が多く出ていたことから、ユーロ売りは縮小し、対円レートは135円台に戻した。
取引レンジ:134円30銭−135円68銭。


■下げ渋りか、日銀による円安容認姿勢を意識した相場展開に

来週のユーロ・円は下げ渋りか。
欧州連合(EU)のロシアへの制裁で域内経済の先行きに不透明感が広がり、ユーロは買いづらい展開となりそうだ。
欧州中央銀行(ECB)が緩和政策からすみやかに転換する可能性は低いとみられ、積極的なユーロ買いは入りづらいだろう。
ただ、日本銀行による緩和政策の堅持や円安容認姿勢を背景とする円売りは継続し、ユーロを支える要因となる。


○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・14日:欧州中央銀行(ECB)理事会

予想レンジ:134円00銭−136円00銭


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