[ロンドン 28日 ロイター] - 英メジャー(国際石油資本)BPは28日、70年以上にわたって続けてきた「世界エネルギー統計レビュー」の公表を中止すると発表した。
今後は業界団体のエナジー・インスティチュート(EI)がBPに代わって同統計を公表する。
世界エネルギー統計レビューはBPが1952年4月から公表している石油やガス、石炭などの生産・消費に関するデータで、エネルギー関係者が注目する統計資料。
近年はチーフエコノミストのスペンサー・デール氏の下で、統計の対象を拡大し、再生可能エネルギーやバッテリーの原料となる鉱物に関するデータも掲載してきた。
ただBPのバーナード・ルーニー最高経営責任者(CEO)は、従来の石油・ガス会社から再生可能エネルギー・低炭素エネルギー会社への移行を進めており、デール氏のチームの時間とリソースをこうした移行に向けた取り組みに充てることを決めたという。
今年の統計は「エナジー・インスティチュート世界エネルギー統計レビュー」として6月に公表する。