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欧米為替見通し:雇用統計上ブレならドル124円台、ギリシャ問題になお警戒感

発行済 2015-07-02 17:23
更新済 2015-07-02 17:33
欧米為替見通し:雇用統計上ブレならドル124円台、ギリシャ問題になお警戒感

本日2日の欧米市場のドル・円は、今夜発表される雇用統計が予想を上回れば124円台に上昇、逆に下ブレなら再び122円台に下落する展開が予想される。
2日の東京外為市場では仲値にかけて輸入企業のドル買いがみられ、123円47銭に上昇した。
日本株の大幅続伸を受け、ドル・円はその後も断続的な買いが入った。
ただ、123円50銭付近の厚い売りが重しとなった。
欧州市場も、今夜発表される米雇用統計を控えているほか、ギリシャ問題への不透明感から、積極的には動きにくい展開が予想される。
きょう21時30分に発表される6月非農業部門雇用者数は+23.0万人(5月は+28.0万人)、6月失業率は5.4%(5月は5.5%)と予想されている。
市場関係者によると、ドル・円が123円30-40銭の水準で雇用統計が予想を上回る内容が発表された場合には、124円付近まで上昇を見込む。
前日発表された米・6月ADP全米雇用報告は+23.7万人と、高い伸びを示した。
市場では、今夜発表の雇用統計に向けて良い兆候となったと指摘される。
ただ、米国が3連休のため、雇用統計を好感して124円台をつけても、利益確定売りに押されるとの見方を示す。
また、雇用統計が予想を下回った場合には、122円台に下げると予想する。
一方、ギリシャ問題では、5日に実施される国民投票で緊縮策の是非が問われる。
チプラス首相は緊縮策を拒否するよう呼び掛けているとの報道もあり、不透明感は後退していない。
ユーロは、こうした報道に反応する形で推移している。
足元では1.0955ドルまで下落した後に切り返した。
雇用統計でドル買いが進めば、この水準が意識されそうだ。
【今日の欧米市場の予定】 ・17:30 英・6月建設業PMI(予想:56.5、5月:55.9) ・18:00 ユーロ圏・5月生産者物価指数(前年比予想:-2.0%、4月:-2.2%) ・20:30 欧州中央銀行(ECB)6月理事会の議事要旨発表 ・21:30 米・6月非農業部門雇用者数(予想:+23.0万人、5月:+28.0万人) ・21:30 米・6月失業率(予想:5.4%、5月:5.5%) ・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:27.0万件、前回:27.1万件) ・23:00 米・5月製造業受注指数(前月比予想:-0.5%、4月:-0.4%)

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