9日の香港市場は値上がり。
主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比876.23ポイント(3.73%)高の24392.79ポイントと5日ぶり、本土企業株で構成されるH株指数が339.07ポイント(3.05%)高の11446.37ポイントと6日ぶりにそれぞれ急反発した。
ハンセンは一時7.8%安まで下落したものの、急ピッチで切り返している。
売買代金は2120億7100万香港ドル(8日は2359億7000万香港ドル)。
安寄り後に切り返す流れ。
本土株動向の不透明感などで売りが先行したものの、昨日のハンセン指数が過去4番目の下落幅を記録するなか、値ごろ感に着目した買いが徐々に増えた。
大幅続落でスタートした本土株がプラスに転じたことも、投資家の買い安心感を誘っている。
ハンセン指数の構成銘柄では、本土系不動産株の上げが目立つ。
華潤置地(1109/HK)が11.8%高、中国海外発展(688/HK)が10.7%高とそろって二けたの上昇率を記録した。
取引所を運営する香港交易所(香港証券取引所:388/HK)は14.8%高と10日ぶり反発。
前日までは、大手ブローカーの弱気見通しなどを受けて下落が続いていた。
インフラ関連株も急伸。
鉄道建設の中国鉄建(1186/HK)が12.8%、同業の中国中鉄(390/HK)が11.1%、交通インフラの中国交通建設(1800/HK)が14.6%、鉄道車両メーカーの中国中車(CRRC:1766/HK)が23.3%、建機の中聯重科(1157/HK)が15.0%ずつ値を上げた。
中聯重科は昨日引け後、15年6月中間期の業績警告を発表し、最終損益が赤字に転落するとの見通しを明らかにしたものの、特に売り材料となっていない。
発電設備株も軒並み上昇。
上海電気集団(2727/HK)が19.3%高、ハルビン動力設備(1133/HK)が18.2%高、東方電気(1072/HK)が13.9%高で引けた。
【亜州IR】