[桃園(台湾) 7日 ロイター] - 台湾の最大野党である国民党の馬英九・前総統は7日、現政権の下で中国との緊張がエスカレートしており、台湾は今後「平和か戦争か」のいずれかの選択を迫られるとの見解を示した。
12日間にわたる中国訪問を終えた馬氏は台湾の空港で記者団に「われわれの政権は引き続き台湾を危険な状態に導いている。将来は平和か戦争かの選択になる」と発言。
「一つの中国」の原則を各自が解釈するという形で中台が関与できることが証明されたとし、台湾は中国と「共通の政治的基盤」を共有することが可能であり、それが台湾市民の最善の利益になると述べた。
与党・民主進歩党は、馬氏が中国の主張する「一つの中国」原則の「共犯者」になり、台湾の主権を守る機会を生かせなかったとの声明を発表した。