[ワシントン 26日 ロイター] - バイデン米大統領と中国の習近平国家主席の電話会談が28日に行われる見通しとなった。関係筋が明らかにした。
米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は26日、記者団に対し、電話会談の議題には台湾を巡る緊張やロシアのウクライナ侵攻、米中競争の管理が含まれる見通しだと明らかにしていた。
米中首脳の電話会談は今回で5回目となる。
カービー氏はペロシ下院議長による台湾訪問の可能性について、大統領職の継承者であるペロシ氏の海外渡航は米国の国家安全保障に関わる問題だと指摘しつつ、渡航を決定できるのは同氏だけだと述べた。
電話会談前に対中関税の一部撤廃の決定は行われない見通しで、電話会談でも議題に上る公算は小さいという。
カービー氏は米中関係には「緊張」も存在するとしつつも、気候変動問題など協力が可能な分野もあるとし、バイデン大統領が中国とのコミュニケーションラインをオープンにしておくことを望んでいると語った。