1. ピンタレスト、ズーム上場
本日大型のIPOが2件予定されている。
画像収集ソーシャルメディアのピンタレスト(NYSE:PINS)は、18日8:30現在では未確定だが、12億ドルの評価額に達すると見られている。
同社は7500万株を公募価格15~17ドルで発行するとしているが、初値はその範囲を上回ると見られている。
ピンタレストはPINSというティッカーシンボルでニューヨーク証券取引所での上場が予定されている。
一方でズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(NASDAQ:ZM)も新規上場を果たし、予想を上回る7億5130万ドルを調達した。
ビデオ会議サービスを提供する同社は2090万株を1株36ドルで発行し、上方修正した33~35ドルという予定を上回った。同株はナスダックにおいてティッカーシンボルZMで取引される。
2. 巨大企業の決算続々と
ハネウェルの第一四半期利益は、EPSが昨年の1.95ドルから6.2%安の1.83ドルになると見られている。
売上高は86億3000万ドルと予想されており昨年より低い数値だが、ハネウェル(NYSE:HON)が事業売却を行ったためであり、同社コア事業は堅調であると見られている。
アメリカンエクスプレス(NYSE:AXP)の利益に関しては、第1四半期のEPSが1.99ドルと予想され、昨年より7%高である。売上高も7.7%増の105億ドルと予想されている。同株は17日値動きを見せなかったが、昨年比で17%高となっている。
石油サービス大手のシュルンベルジェ(NYSE:SLB)はエネルギーセクターの早期指標とされている。予想EPSは昨年比21%安の30セントとなっている。予想売上高は78億1000万ドルで、昨年の78億3000万ドルより微減すると見られている。
エネルギー価格上昇を受け、同株は年初来31%高となっている。
ユニオン・パシフィック鉄道(NYSE:UNP)の利益は、第一四半期EPSが1.90ドルと見られており、昨年比13%高である。売上高は1.1%増の55億4000万ドルと見られている。同社他鉄道会社は“precision scheduled railroading”と呼ばれる新しい運行手法を導入してきており、貨物輸送の効率化や営業費用の削減などが期待されている。
同株は年初来23.4%高となっている。昨年は第四四半期で15.1%安となった後3.1%高となっている。
3. 小売売上高は復調傾向
18日は注目すべき経済指標が盛りだくさんである。
米商務省は小売売上高を18日の午後9時30分に発表する。
小売売上高は3月に0.9%上昇したと予想されており、自動車の売上高を除いたコア小売売上高は0.7%の上昇と見られている。
同じタイミングで、フィラデルフィア連邦準備銀行も製造活動指標を発表する。
4月のフィラデルフィア連銀製造業指数は10.4へ低下すると予想されている。
そして通常通り、週次の新規失業保険申請件数が午後9時30分に発表される。
新規失業保険申請件数は1969年以来最低水準となった先週から増加し、20万5000件になると見られている。