[日本インタビュ新聞社] - ■ソフトウェアエンジニア不足の課題解決と生産性向上を実現
日立製作所<6501>(東証プライム)は、生成AI共通基盤の開発・実用化を段階的に進め、ソフトウェアエンジニアやフロントラインワーカーの生産性向上を目指している。同社は5月21日、生成AIをミッションクリティカルなシステム開発に適用するための新たな開発フレームワークを整備したと発表。このフレームワークは、日立の基幹システムや社会インフラシステム開発のナレッジと生成AIを組み合わせた開発環境であり、カスタマイズ可能なもの。
同社は、この開発フレームワークを社内や受託開発プロジェクトに適用すると同時に、システム開発の効率化に取り組む企業に対しても支援を提供する。社内検証では、生成AIによるアプリケーションのソースコードが70~90%の割合で適切に生成できることが確認されており、高品質なアウトプットが得られることがわかった。
さらに、ジェーシービー(JCB)の協力を得て、生成AIを活用したアプリケーション開発の標準化に向けた検証プロジェクトを開始した。検証結果が良好であれば、JCB向けのアプリケーション開発標準を整備し、業務への適用を進めていく予定。
日立の生成AI共通基盤は、システム開発やカスタマーサービスへの適用を目指し、ソフトウェア開発のコード生成やテストの効率化、安全性の考察などに利用されている。今後も開発フレームワークの適用範囲を拡大し、システム開発の全工程への生成AI適用を目指すとともに、米国子会社GlobalLogicが発表したエンタープライズグレードのAIソリューションの統合やパートナーとのアライアンスを強化していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)