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リスク回避姿勢ながら買い戻しが強まる可能性も

発行済 2017-09-08 08:16
更新済 2017-09-08 08:33
リスク回避姿勢ながら買い戻しが強まる可能性も
 8日の日本株市場はこう着感の強い相場展開になりそうだ。
7日の米国市場はまちまちの展開だった。
米上院がハリケーンの被災者支援と政府予算の延長および連邦債務上限の短期引き上げを組み合わせた法案を可決したことが好感された一方で、北朝鮮の地政学リスクへの警戒感が重しとなった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円高の19270円だった。


 北朝鮮が9日の建国記念日や10月10日の朝鮮労働党創建記念日に合わせ「大陸間弾道ミサイル(ICBM)を通常角度で発射する可能性がある」と伝えられるなか、引き続き積極的な売買は手控えられよう。
また、本日は先物・オプションSQとなるが、これが通過することで先物の需給が軽くなる可能性があるが、地政学リスクと週末要因もあって、積極的には手掛けづらいだろう。


 昨日の日経平均は結果的に5日線に上値を抑えられる格好となったが、オーバーナイトのポジションを取りづらい状況であり、想定内のこう着といったところ。
足元で調整のキツかった中小型株については、自律反発をみせるものの、マザーズ指数が下げに転じており、打診買いの域であろう。


 なお、足元の需給整理が一巡した感はあり、下を売り込む流れにはならないだろうが、値ごろ感があっても押し目買いを入れづらいところである。
一方で、米上院で債務上限引き上げ法案が可決するなど、米政権運営に対する不透明感は和らいでいる。
北朝鮮情勢が小康状態となるなか、買い戻しの動きが次第に強まる可能性はありそうだ。

(村瀬智一)

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