[ワシントン 7日 ロイター] - 米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は7日、ロシアとウクライナの戦争のエスカレーションを懸念しているとしつつも、米国がウクライナに供与した兵器をどのように使用するかを巡る決定を含め、米国はウクライナの主権を尊重すると言明した。
カービー氏は、ウクライナにおける戦争の背景にある原則は主権とし、「米国はロシアとは異なり、ウクライナの主権を尊重する」と強調。兵器システムの説明責任を巡っては、ウクライナと対話をし、戦争をエスカレートさせることへの米国側の懸念を明確にしたものの、「最終的にはウクライナが決定する必要がある」と述べた。
ロシア国防省は5日、モスクワ南東リャザニ州と南部サラトフ州の空軍基地2カ所がウクライナのドローン(無人機)に攻撃され、3人が死亡したと発表。6日にも3カ所目のロシア飛行場がドローン攻撃を受けたが、ウクライナはこれらの攻撃への直接の関与を認めていない。
カービー氏はまた、イランがロシアにドローンの供給を継続していることを確認しているものの、弾道ミサイルを供給している証拠は確認していないと述べた。