ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』7月30日放送において、ラクーンを取り上げている主な内容は以下の通り
■会社の概要
ラクーンは、アパレル・雑貨業を中心とした中小小売店向けBtoB(企業間取引)サイト「スーパーデリバリー」を運営している15年4月末の会員店数は44,370店舗、出展企業数は1,065社と着実に増加しているまた、子会社のトラスト&グロース(T&G)で展開する売掛債権保証事業も第2の収益柱に成長している
BtoBにおけるEC(電子商取引)化の進展を追い風として、今後も業績拡大が見込まれるまた、後述する「SD export」の開始により、海外で人気の高まっている日本製の商品や日本で企画された商品に対する需要の取り込みが期待される点にも注目したい
■直近の業績
15年4月期の連結業績は、売上高が前期比6.4%増の20.56億円、営業利益が同35.7%増の3.36億円と好調な決算となった主力のEC事業において「スーパーデリバリー」の流通額が前期比3.2%増と堅調に推移したほか、広告費を中心とした変動費の抑制による利益率の向上、さらに新規事業である「Paid(売掛金を保証する決済サービス)」事業の営業損失縮小が増益要因となった
今後の見通し
16年4月期の業績については、売上高が前期比10.4%増の22.70億円、営業利益が同23.5%増の4.15億円と2ケタ増収増益の計画となっている8月より「スーパーデリバリー」の海外版サービスとなる「SD export」を開始する同サービスの開始によって流通額全体の拡大が見込まれるほか、出展企業・掲載商材数の増加により、国内小売店舗向けの売上増といった効果も期待できるまた、Paid事業は事業提携の進展による加盟企業数の増加で黒字化が見込まれるほか、売掛債権保証事業も新サービスの拡充などで保証残高が積み上がっており、2ケタ増収増益となる見通しだ
「スーパーデリバリー」の流通額は、海外サービスの本格化により今後も持続的な成長が見込まれるまた、売掛債権保証事業やPaid事業など「スーパーデリバリー」に次ぐ事業も育ってきたことから、同社の業績は中期的に成長局面が続くものと予想される16年4月期の1株当たり配当金は未定としているが、配当方針として配当性向20%程度をメドとしていることから、業績計画を達成したとすれば9.0円程度となることが見込まれ、連続増配となる可能性が高い
■株価動向
25日線がサポートとして意識されており、年初から上昇基調が続いている中長期的にも業績拡大を背景としたトレンド継続が期待される
ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30~14:45放送