シカゴIMM、投機・投資家筋のポジションで1月26日付けのネットの円の買い持ち高は前週からさらに増加し、2012年2月以来で最大となった。
市場が円の買い持ちに傾いていたため、サプライズとなった日銀のマイナス金利導入を受けた円の売り戻しにも拍車がかかった。
原油価格が12年ぶりの安値を更新、世界経済が一段と低迷している環境下で、インフレの低迷に対処するため3つの主要国中央銀行(中銀)のうち、2国の中銀がマイナス金利を導入するという異例な状況となった。
歴史的にも初めて。
このような環境下、米連邦準備制度理事会(FRB)が3月の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げに踏み切ることが一層困難となった。
米連邦準備制度理事会(FRB)も1月の連邦公開市場委員会(FOMC)で、「経済は緩やかなペースの利上げに限定して正当化される」と依然引き締めの道筋にあることを確認したものの「12月末に景気が鈍化した」と利上げを開始した12月FOMC時点の「経済は緩やかなペースで拡大している」から景気判断を下方修正した。
また、世界経済の鈍化や金融市場の混乱が米国経済のリスクになりかねないと慎重な見方も示した。
米金利先物市場で、3月の利上げ確率は14%に低下。
本年の利上げペースを見極める上で、連邦準備制度理事会(FRB)のフィッシャー副議長などのFRB高官らの講演に注目が集まる。
また、経済指標では、米1月の雇用統計、全米の製造業活動状況を見極める上で民間の米供給管理協会(ISM)が発表する1月ISM非製造業景況指数、消費動向を見極める上ではISM非製造業景況指数に注目が集まる。
中国が追加景気刺激策を講じるとの期待も根強い。
欧州中央銀行(ECB)も3月の定例理事会で量的緩和(QE)規模の拡大や預金金利の追加利上げなどの追加緩和に踏み切るとの期待も存続。
原油安や世界経済鈍化が原因で低迷しているインフレを押し上げるため各国中央銀行による協調緩和期待が強まり、金融市場を支援しリスク選好の動きが優勢になると考えられる。
また、歴史的なマイナス金利導入に踏み切った日銀の黒田総裁の講演にも注目が集まる。
●米国 2月 1日:フィッシャー米FRB副議長が経済や政策に関し講演、12月PCEコア:予想前年比+1.4%(11月+1.3%)、1月ISM製造業景況指数:予想48.2(12月48.2)2日:ジョージ米カンザスシティー地区連銀総裁が経済に関して講演、1月ISM非製造業景況指数:予想55.1(12月55.3) 4日:カプラン米ダラス連銀総裁が世界経済に関して講演 5日:1月雇用統計:失業率予想:5.0%(12月5.0%)、非農業部門雇用者数:予想+19万人(12月+29.2万人)、12月貿易収支:予想-428億ドル(11月-423.7億ドル) ●日本 2月 3日:黒田日本銀行総裁会見 ●中国 1月 31日:1月製造業PMI:予想49.6(12月49.7)、非製造業PMI:(12月54.4)、1月製造業(Caisin):予想48.1(12月48.2)、サービス業:(12月50.2)、コンポジット:(12月49.4) ●ユーロ圏 2月 1日:ドラギECB総裁が欧州議会のECB年次報告討論会に出席 ●英国 2月 4日:英国中央銀行金融政策決定会合、四半期インフレ報告 ●地政学的リスク ウクライナ紛争 ガザ紛争 イラク、イスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」 シリア イエメン 【IMM】 *日本円 ネット・円買い持ち:+50,026(1/26)←円買い持ち:+37,653(1/19)(直近ネット円買い持ち最高水準:08年3/25+65,920、04年2/6+64499)(過去最高ネット円売り持ち高:07年6/26-188,077) *ユーロ ネット・ユーロ売り持ち:-127,215(1/26)←ユーロ売り持ち:-137,015(1/19)(07年5/15:+119,538過去最高買い持ち高、10年2/9-57,152過去最高の売り持ち高) *ポンド ネット・ポンド売り持ち:-47,537(1/26)←ポンド売り持ち:-38,579(1/19)(07年7/22:直近ネット買い持ち高最高水準+98,366) *スイスフラン ネット・スイスフラン売り持ち:-4,503(1/26)←スイスフラン買い持ち:906(1/19)(過去最高スイスフランネット売り持ち高:07年6/19:-79,331) *加ドル ネット・加ドル売り持ち:-66,819(1/26)←加ドル売り持ち:-66,386(1/19)(直近ネット買い持ち高最高水準:07年10/12+83001) *豪ドル ネット・豪ドル売り持ち:-32,798(1/26)←豪ドル売り持ち:-36,267(1/19)
市場が円の買い持ちに傾いていたため、サプライズとなった日銀のマイナス金利導入を受けた円の売り戻しにも拍車がかかった。
原油価格が12年ぶりの安値を更新、世界経済が一段と低迷している環境下で、インフレの低迷に対処するため3つの主要国中央銀行(中銀)のうち、2国の中銀がマイナス金利を導入するという異例な状況となった。
歴史的にも初めて。
このような環境下、米連邦準備制度理事会(FRB)が3月の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げに踏み切ることが一層困難となった。
米連邦準備制度理事会(FRB)も1月の連邦公開市場委員会(FOMC)で、「経済は緩やかなペースの利上げに限定して正当化される」と依然引き締めの道筋にあることを確認したものの「12月末に景気が鈍化した」と利上げを開始した12月FOMC時点の「経済は緩やかなペースで拡大している」から景気判断を下方修正した。
また、世界経済の鈍化や金融市場の混乱が米国経済のリスクになりかねないと慎重な見方も示した。
米金利先物市場で、3月の利上げ確率は14%に低下。
本年の利上げペースを見極める上で、連邦準備制度理事会(FRB)のフィッシャー副議長などのFRB高官らの講演に注目が集まる。
また、経済指標では、米1月の雇用統計、全米の製造業活動状況を見極める上で民間の米供給管理協会(ISM)が発表する1月ISM非製造業景況指数、消費動向を見極める上ではISM非製造業景況指数に注目が集まる。
中国が追加景気刺激策を講じるとの期待も根強い。
欧州中央銀行(ECB)も3月の定例理事会で量的緩和(QE)規模の拡大や預金金利の追加利上げなどの追加緩和に踏み切るとの期待も存続。
原油安や世界経済鈍化が原因で低迷しているインフレを押し上げるため各国中央銀行による協調緩和期待が強まり、金融市場を支援しリスク選好の動きが優勢になると考えられる。
また、歴史的なマイナス金利導入に踏み切った日銀の黒田総裁の講演にも注目が集まる。
●米国 2月 1日:フィッシャー米FRB副議長が経済や政策に関し講演、12月PCEコア:予想前年比+1.4%(11月+1.3%)、1月ISM製造業景況指数:予想48.2(12月48.2)2日:ジョージ米カンザスシティー地区連銀総裁が経済に関して講演、1月ISM非製造業景況指数:予想55.1(12月55.3) 4日:カプラン米ダラス連銀総裁が世界経済に関して講演 5日:1月雇用統計:失業率予想:5.0%(12月5.0%)、非農業部門雇用者数:予想+19万人(12月+29.2万人)、12月貿易収支:予想-428億ドル(11月-423.7億ドル) ●日本 2月 3日:黒田日本銀行総裁会見 ●中国 1月 31日:1月製造業PMI:予想49.6(12月49.7)、非製造業PMI:(12月54.4)、1月製造業(Caisin):予想48.1(12月48.2)、サービス業:(12月50.2)、コンポジット:(12月49.4) ●ユーロ圏 2月 1日:ドラギECB総裁が欧州議会のECB年次報告討論会に出席 ●英国 2月 4日:英国中央銀行金融政策決定会合、四半期インフレ報告 ●地政学的リスク ウクライナ紛争 ガザ紛争 イラク、イスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」 シリア イエメン 【IMM】 *日本円 ネット・円買い持ち:+50,026(1/26)←円買い持ち:+37,653(1/19)(直近ネット円買い持ち最高水準:08年3/25+65,920、04年2/6+64499)(過去最高ネット円売り持ち高:07年6/26-188,077) *ユーロ ネット・ユーロ売り持ち:-127,215(1/26)←ユーロ売り持ち:-137,015(1/19)(07年5/15:+119,538過去最高買い持ち高、10年2/9-57,152過去最高の売り持ち高) *ポンド ネット・ポンド売り持ち:-47,537(1/26)←ポンド売り持ち:-38,579(1/19)(07年7/22:直近ネット買い持ち高最高水準+98,366) *スイスフラン ネット・スイスフラン売り持ち:-4,503(1/26)←スイスフラン買い持ち:906(1/19)(過去最高スイスフランネット売り持ち高:07年6/19:-79,331) *加ドル ネット・加ドル売り持ち:-66,819(1/26)←加ドル売り持ち:-66,386(1/19)(直近ネット買い持ち高最高水準:07年10/12+83001) *豪ドル ネット・豪ドル売り持ち:-32,798(1/26)←豪ドル売り持ち:-36,267(1/19)