[ワシントン 19日 ロイター] - 米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は19日、新型コロナウイルスに対する完全な集団免疫が得られるまで苦戦が予想されるとしながらも、集団免疫が得られなくても今年は経済が急速に成長する可能性があると述べた。
バーキン総裁は商工会議所向けのオンライン講演で、新型コロナの感染拡大を止めるには人口の85%が免疫を獲得する必要があると推測されているとしながらも、必ずしもこれが経済に必要かは分からないとし、「ワクチン接種を受けた人は飲食、娯楽、旅行など積み上がった需要を抱えている。接種が進むにつれ感染件数が減少し、温暖な季節の到来とともに経済活動は通常状態に戻り始める」と語った。
その上で、今年始めの数カ月は「一様ではない」としながらも、その後は上向くとの見方を示した。
当初停滞していたワクチン接種ペースが加速し、政府支援や低金利などが追い風となる中、他の政策担当者からもこのところ楽観的な発言が相次いでいる。