[東京 2日 ロイター] - 三井物産は2日、ノルウェーの輸送用水素タンクの製造を手掛けるヘキサゴンプルスの転換社債を約66億円で引き受けると発表した。大手商社は「次世代エネルギー」と言われる水素事業の強化に動いており、丸紅も同日、サウジアラビアで水素製造などの実現性を探るため、同国の政府系ファンドと覚書を結んだと発表した。
ヘキサゴンプルスは特殊な炭素繊維を利用した水素タンクを製造し、水素ステーションに輸送する事業も手掛ける。主に欧州で事業を展開しており、今後は北米などへの進出も検討する。
三井物産は水素の製造だけでなく輸送や貯留など供給網の構築にも力を入れており、相乗効果を見込めると判断した。転換権を行使し、現在2%の出資比率の引き上げも視野に入れる。
一方、丸紅はサウジ政府系ファンドのパブリック・インベストメント・ファンドと組み、同国で水素事業の展開を模索する。低炭素水素などの製造、活用、輸出の実現性について調査する。丸紅はサウジで4件の発電・造水事業に取り組んでおり、そこで得た知見やノウハウを活かしたい考え。
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