ダラス発-ダラスを拠点とする医療診断用人工知能を専門とするスペクトラルAI社(NASDAQ:MDAI)は、2024年6月28日の市場終了後、ラッセル・マイクロキャップ・インデックスに採用される予定である。ラッセル・マイクロキャップ・インデックスへの採用は、2024年4月30日現在の時価総額上位4,000銘柄をランク付けするラッセル米国インデックスの年次改編に伴うもの。
ラッセル・マイクロキャップ・インデックスの構成銘柄は、主にFTSE Russellが定義する客観的な時価総額ランキングとスタイル属性によって決定される。このインデックスへの組み入れは1年間で、適切なグロースおよびバリュー・スタイルのインデックスへの自動組み入れも意味する。
Spectral AI社のピーター・M・カールソン最高経営責任者（CEO）は、「Spectral AI社のラッセル・マイクロキャップ・インデックスへの採用は、上場企業としての我々の進化における最新のマイルストーンである。同氏は、この発展が変革期にある投資専門家の間で同社の知名度を高めるだろうと楽観的な見方を示した。
Spectral AIが独自開発したDeepView™システムは、創傷の治癒可能性を評価するために設計されたAI主導の予測医療機器であり、火傷と糖尿病性足潰瘍（DFU）に初期用途がある。同社は最近、英国でDeepView™ AI® Burnの販売を開始するためのUKCA認可を取得し、2024年後半に最初の商業的製品収益を上げる見込みである。同社は評価のために英国の複数の施設に機器を設置しており、夏までさらなる展開を計画している。
米国では、Spectral AIがDeepView™システムの有効性を裏付ける臨床研究を進めており、2024年と2025年に米国と英国で追加の薬事申請を行う準備を進めている。
2023年9月、米国政府は火傷治療用DeepView™システムの開発に関して、最大1億5,000万ドルの複数年契約をSpectral AIに発注した。これは、同社が政府から受けた2億5,000万ドルを超える非希薄化財政支援の一部である。
2024年3月31日に終了する第1四半期において、同社は研究開発収入が24.6％増の630万ドル、キャッシュポジションが1,020万ドル改善したと報告した。
FTSEラッセルの一部であるラッセル・インデックスは、2023年12月現在で約10兆5,000億ドルの資産のベンチマークとして機能しており、インデックス・ファンドやアクティブ投資戦略のために投資マネージャーや機関投資家に広く利用されている。
このニュース記事は、Spectral AI, Inc.のプレスリリースに基づいています。
インベスティングプロの洞察
Spectral AI, Inc. (NASDAQ:MDAI) が Russell Microcap Index に加わる準備を進めている中、InvestingPro を通して同社の財務状況を見ると、現在の市場での位置付けをより深く理解することができます。
時価総額$28.15MのSpectral AIは、マイクロキャップインデックスの性質を反映し、業界では比較的小さなプレーヤーです。同社は最近、製品開発や政府との契約において躍進しているが、アナリストは今年の黒字を見込んでおらず、マイナス1.17のPERがそれをさらに強調している。2024年第1四半期時点の過去12ヶ月間の調整後PERは-2.12であり、収益を利益に変えることの難しさを示している。
同社の株価は52週安値近辺で取引されており、エントリー・ポイントを探している投資家にとっては懸念材料、あるいは潜在的な関心事となり得る。過去1年間で株価は大幅に下落し、1年間の価格トータル・リターンは-84.44％で、市場心理は慎重なようだ。これは、InvestingPro Tipsが強調したように、同社が負債よりも多くの現金を保有しているにもかかわらず、短期債務が流動資産を上回っているという事実に起因している可能性がある。加えて、Spectral AIは配当金を支払っていないため、インカム重視の投資家は敬遠するかもしれない。
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