バンクーバー発 - 臨床段階のバイオテクノロジー企業であるクリアマインド・メディシン社（NASDAQ:CMND）は、米国食品医薬品局（FDA）より、新薬候補CMND-100の第I/IIa相臨床試験を米国で開始する承認を取得した。本臨床試験は、アルコール使用障害（AUD）患者を対象に、本治療薬の安全性、忍容性、有効性を評価するものである。
FDAの承認により、同社はイスラエルで既に承認されている試験以外にも臨床研究を拡大することができる。米国での試験はイェール大学医学部とジョンズ・ホプキンス大学医学部で行われ、イスラエルでの試験はラマット・ガンのIMCAで行われる。
CMND-100は、精神作用物質MEAI（5-メトキシ-2-アミノインダン）を含む経口カプセルで、一般的にサイケデリックに関連する幻覚作用を伴わずに、アルコールへの渇望と消費を抑える可能性があるとして、前臨床試験で有望視されている。
MEAIの作用機序は、セロトニン作動性レセプターやα2アドレナリン作動性レセプター、またアルコール関連行動に関与するモノアミン輸送体との相互作用を伴う。
多国籍多施設共同試験の第一目標は、CMND-100の耐容用量を同定し、薬物動態学的および薬力学的プロファイルを特徴づけることである。第二の目標は、中等度から重度のAUD被験者の飲酒パターンと欲求を軽減するための薬剤の有効性を予備的に評価することである。
クリアマインド社のCEOであるアディ・ズロフ・シャニ博士は、CMND-100の潜在的な影響力について楽観的な見方を示し、効果的なAUD治療に対する緊急のニーズと、本薬の有望な安全性プロファイルを挙げている。
クレアマインド社の知的財産ポートフォリオは、18の特許ファミリーに属する28の特許を取得しており、同社は今後も特許保有を拡大し、規制対象の医薬品、食品、サプリメントとしての化合物の商業化の機会を探っていく予定である。
本記事の情報は、Clearmind Medicine Inc.のプレスリリースに基づくものです。同社の株式はナスダックとフランクフルト証券取引所でそれぞれCMNDとCWY0のシンボルで取引されている。
その他の最近のニュースとしては、クリアマインド・メディシン社とサイスパーク社が医薬品分野で大きく前進した。クリアマインドは、エルサレム・ヘブライ大学のYissum Research Development Companyとの契約により、心的外傷後ストレス障害（PTSD）およびその他の精神疾患を治療するための革新的な化合物を開発・商品化する独占的な世界的権利を獲得した。
さらに、サイスパークはクリアマインドと共同で、メタボリックシンドロームと肥満を治療する可能性のある新規組成物に関する特許を米国特許商標庁に出願した。
また、クリアマインドは、ノンアルコールや低アルコール志向の高まりに合わせ、独自のMEAIベースのアルコール代替飲料プログラムを進め、米国、インド、欧州でこの代替飲料の特許を取得した。さらに、このバイオテクノロジー企業は、摂食障害の予防と治療における化合物の使用に関する特許を申請した。
クリアマインド社との提携により、サイスパーク社はTHCと非精神活性CBDをベースに、トゥレット症候群、アルツハイマー病、疼痛、ASD、てんかん重積状態などをターゲットとした複数の医薬品プログラムを開発している。現在進行中のパートナーシップは、これまでに様々な組成物に関する12の特許出願につながっている。これらは、医薬品分野での革新に向けた両社の取り組みの最新動向である。
InvestingProの洞察
クリアマインド・メディシン社（NASDAQ:CMND）がCMND-100の第I/IIa相臨床試験に着手する中、投資家や業界オブザーバーは同社の財務状況と株価パフォーマンスを注視している。
InvestingProの最新データによると、クリアマインド・メディシンの時価総額は735万ドルで、バイオテクノロジー・セクターにおける同社の規模を反映している。注目すべきは、同社の株価が先週、40.51％の価格トータルリターンと大きなリターンを経験していることで、短期的な利益を求める投資家の注目を集める可能性がある。
好調な勢いにもかかわらず、同社の財務は厳しい状況を示しており、2024年第2四半期時点の過去12カ月間の調整後PERは-1.07で、同社が現在利益を上げていないことを示している。クリアマインド・メディシンの同期間の営業利益は-550万ドルで、臨床段階のバイオテクノロジー企業にしばしばつきまとう財務上のハードルを強調している。
InvestingProのTipsは、クリアマインド・メディシンが貸借対照表上、負債よりも現金を多く保有していることを強調している。さらに、株価は先月100％のトータルリターンを記録し、好調に推移している。しかし、相対力指数（RSI）によると、株価は現在買われすぎの領域にあることに注意が必要で、このテクニカル指標は値戻しの可能性を示唆している。
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