テキサス州ウッドランズ - 医療機器メーカーのオートノミックス・メディカル社（NASDAQ: AMIX）は、現在進行中の臨床試験において、膵臓がん患者の痛みが大幅に軽減されたとの予備的結果を発表した。この臨床試験は、経血管的神経切除術に焦点を当てたもので、初期段階で有望な結果を示している。
オートノミックス社のブラッド・ハウザーCEOによれば、初期段階では5人の「リードイン」患者が参加し、術後4〜6週目にVAS（Visual Analog Scale：視覚的アナログ尺度）で8点から1.33点へと痛みが大幅に減少したという。以前は疼痛管理をオピオイドに頼っていたこの患者グループは、疼痛が83％減少したと報告している。
この試験の予備的データから、大腿骨アクセスによる手技を受けた患者はすべて良好な反応を示したが、上腕骨アクセスによる手技を受けた患者は疼痛スコアの改善を示さなかったことが明らかになった。患者の60％を占める反応群は、臨床的に意味のある疼痛緩和を経験し、66％がVASスコア0または1を報告した。
膵癌腫瘍の増大にもかかわらず、反応群の患者は術後1日目にして疼痛緩和を感じた。非応答者を含む全治療集団は、疼痛スコアの平均65％減少を報告した。
オートノミクス社は、追加データを収集するために試験プロトコールを修正し、組み入れ基準として重度の疼痛を再定義した。同社は、年内にさらに20人の患者を登録することを目標としており、修正されたプロトコールに基づく患者のスクリーニングは2024年5月に開始される。
同社の技術は、神経検出にカテーテルベースのマイクロチップ・センシング・アレイ・アンテナを利用するもので、既存の技術よりも感度が格段に高いとされている。この技術革新は、神経系に関わる疾患の治療に革命を起こすというオートノミクス社の広範な目標の一部である。
本試験の主要目的は、膵臓癌患者における疼痛緩和のための神経切除の成功率を評価することである。副次的目的は、有害事象の評価、疼痛レベルとQOLの術後の変化である。
本記事の情報は、オートノミックス・メディカル社のプレスリリースに基づく。同社の技術は治験段階にあり、米国での販売許可はまだ下りていない。
その他の最近のニュースとして、オートノミックス・メディカル社はRFイノベーションズ社のアペックス6高周波ジェネレーター技術のライセンスを取得した。この契約は非公開の金額で完了し、オートノミックス社は、疼痛管理を目的としたこのFDA認可技術の永続的な世界的ライセンスを得ることになる。この技術は、膵臓癌関連の痛みに対処するために開発されているオートノミクス社のシステムに統合される予定である。
さらに、オートノミックス社は、ブラッド・ハウザー氏が新CEOに就任し、前CEOのロリ・ビッソン氏が取締役副会長に移行するというリーダーシップの交代を発表した。この交代は、同社の次の成長段階を推進するものと期待されている。
同社はまた、経血管的神経切除により膵臓癌の疼痛緩和を目指すヒト臨床試験において、倫理委員会からプロトコルの修正承認を得た。さらにオートノミクス社は、神経関連疾患の診断・治療技術の主要コンポーネントであるASICマイクロチップを強化するため、ノイズフィギュア・リサーチ社と提携した。
オートノミクス社はまた、ラジオ波焼灼療法による膵臓癌の疼痛治療に焦点を当てた臨床試験の予備的結果も発表した。初期の所見では、初期患者の疼痛が大幅に軽減され、QOLが改善したことが示された。これらは、オートノミクス社の技術の進歩と神経疾患治療の改善への絶え間ない取り組みにおける最近の進展である。
InvestingProの洞察
オートノミックス・メディカル社（NASDAQ: AMIX）が有望な臨床試験結果を報告する中、同社の財務状況と株価パフォーマンスは投資家にさらなる背景を提供している。InvestingProのデータによると、AMIXの現在の時価総額は1,838万ドル。同社の医療技術の可能性にもかかわらず、過去12ヶ月の営業利益は約-936万ドルで、利益を上げていない。これは-0.59のマイナスPERに反映されており、同社がまだ一株当たり利益を生み出していないことを示している。
インベスティング・プロのヒントは、AMIXが負債よりも多くの現金を保有し、財務の回復力を示唆している一方で、同社はすぐに手元資金を使い果たしていることを強調している。同社が臨床試験と研究に資金を供給し続ける中、これは投資家にとって懸念材料となり得る。さらに、株価の変動も大きく、直近1週間では19.1％のリターンを記録しているが、直近6ヵ月では73.39％の下落となっている。このボラティリティの高さは、短期的な利益を求める投資家を惹きつけるかもしれないが、同時にリスクの高さを示している。
オートノミックス・メディカルへの投資を検討している投資家にとって、同社が現在株主配当金を支払っていないことは注目に値する。しかし、オートノミックスの疼痛緩和のための神経切除技術の長期的な可能性に関心のある方には、InvestingProプラットフォームは、同社の将来性を評価するのに役立つ合計12のInvestingProヒントで、さらなる洞察を提供します。インベスティング・プロのアナリストによる現在のフェアバリュー予想は1.4米ドルで、インベスティング・プロのフェアバリューは0.89米ドルとやや低く、株価の潜在的価値に関する幅広い視点を提供しています。
同社が臨床試験を進め、革新的な医療技術を洗練させていく中で、AMIXの財務指標と市場パフォーマンスは投資家にとって監視すべき重要な要因であり続けるだろう。
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