[ベルリン 26日 ロイター] - ドイツのショルツ財務相は26日、ユーロ共同債の発行について、新型コロナウイルスの経済的打撃に対応する方法としてはふさわしくないとの考えを示した。
新型コロナ対策の財源調達を巡り、イタリアのコンテ首相は「コロナウイルス債」の発行などを呼び掛けている。また、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、必要な資金を調達するために1回限りのコロナ債の発行について真剣に検討するよう要請した。
ショルツ氏はユーチューバーとのインタビューで、コロナ債創設を支持するか問われ、「適切な手段とは思わない。(欧州に)こうしたものが適切に機能する統一国家がないからだ」と語った。
ユーロ圏財務相は24日、新型コロナ対策に域内の救済基金である欧州安定メカニズム(ESM)の与信枠を活用する案を支持。4100億ユーロ規模の融資能力を持つESMの活用を巡っては、26日のユーロ圏首脳会議で最終決定される。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200326T211416+0000