[ロンドン 27日 ロイター] - 英自動車工業会(SMMT)は27日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今年の英自動車生産台数は15%以上減少し、工場の閉鎖が数カ月に及べば、それ以上落ち込む恐れがあるとの見方を示した。そのうえで、政府に対して一段の対策を講じるよう要請した。
SMMTは、欧州連合(EU)との関税ゼロ協定の1月1日からの発効を前提に、今年生産台数は127万台に若干減少すると予想していたが、106万台に落ち込む可能性があるとの見方を示した。
「(新型コロナの)危機やそれに伴う閉鎖が数週間ではなく数カ月に及べば、影響はずっと深刻になる」と指摘した。
SMMTのマイク・ホーズ会長は、自動車産業を存続させ、国の景気回復を後押しするには、支援資金や、資金繰り悪化に対応するための措置が必要で、雇用支援措置がどのように機能するかも明確になる必要があると指摘した。
1─2月の生産台数は既に前年比1.5%減少している。