[ブリュッセル 30日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会のマメル報道官は30日、新型コロナウイルス流行に対する欧州の経済対策は全加盟国が同意し、かつ迅速に展開可能なものでなければならないとし、共同債の発行を事実上排除した。
共同債を巡っては加盟国の意見が分かれており、イタリアやフランス、スペインなど9カ国が発行を求める一方、ドイツ、オランダ、フィンランドが反対している。
当局者によると、共同債の発行にはEU条約の変更などが必要となるため時間がかかるという。
EU首脳はユーロ圏財務相(ユーログループ)に対し域内の経済支援について2週間以内に提案するよう要請。センテノ議長(ポルトガル財務相)はツイッターで4月7日にユーログループ会合を開催すると明らかにした。
当局者は、ユーログループでは欧州安定メカニズム(ESM)与信枠の活用が議論される可能性が高いとした。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200330T212333+0000