[31日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)航空 (NZ:AIR)は31日、今週から数カ月間で、世界の従業員の約3分の1に当たる3500人を削減(レイオフ)すると発表した。新型コロナウイルス拡大に伴う需要減から、同社のフライトはほぼ全便欠航している。
同社の全従業員は1万2500人。今回発表した削減人数については「控えめ」な見積もりとし、ロックダウン(都市封鎖)や国境規制の期間が延びれば削減数が増加する可能性があるとしている。
同社のグレッグ・フォラン最高経営責任者(CEO)は従業員と顧客に送信した電子メールで、「残念ながら、COVID─19(新型コロナ感染症)により、現状の予約状況を見ると通期の収入は当初予想の58億ニュージーランドドルは達成できず、5億ニュージーランドドルを下回る情勢となっている。決定的な行動を取らないかぎり、破局となる恐れがある」と訴えた。